Windowsでのスケジュール管理に♪
~お勧めツール×3をご紹介~


スマートホンでは視覚障碍者向けのものを含め、数多くの便利なスケジュール管理アプリが公開されていますよね。以前本サイトでもユーザビリティ・アクセシビリティの非常に高いiPhone用アプリ「Minical」についてご紹介しましたが、年々スマートホンでの予定管理は便利になってきています。

とはいえ、PC作業中にわざわざスマートホンを取り出し、予定を入力するのは面倒ということもありますよね...。今回の記事ではそんな時に役立つ、Windows向けの便利なツールを3つご紹介したいと思います。

📅記事中で扱っているツールには一部アクセシビリティの不十分な機能も含まれていますが、今回ご紹介している範囲においてはスクリーンリーダー(NVDA)で問題なく操作できることを確認しています。


机に座って手帳に予定を書き込んでいる白猫のイラスト。

1⃣ExcelVBAで自作したかんたんツール

それでは早速本題に入っていきたいと思います。順番は導入難易度の低い順ということで、まずはLUCAがExcel/VBAで自作した簡易的なツールからご紹介します。

ダウンロードはこちらから: AddEvent.zip

★概要
・複数の予定をまとめて入力し、一括でOutlook予定表へ登録するためのマクロを設定したブックです。
・設定できる項目は件名(タイトル)・場所・終日予定の有無・開始/終了日時・メモ・必須/任意出席者の8項目で、その他の設定項目はデフォルト値となります。
★使い方
(1) ダウンロードしたExcelファイルを開き、ご利用中の設定に応じてマクロ機能を有効化します。
(2) A2以降のセルに予定情報を入力します。
※1県目⇒A2~、2県目⇒A3~...という流れです。
(3) 全ての予定を入力し終わったら、ショートカットキー(Ctrl+t)でOutlookへの登録を実行します。なお、Outlookのインストール・ログインがお済みでない場合にはご利用いただけませんのでご注意ください。

Excel/VBAの予定追加については以上です。VBAを使えば他にもスケジュール取得・リマインダーメール送信など様々なスケジュール管理マクロを作成できますので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。


2⃣GoogleカレンダーとOutlookの同期に便利!
「OutlookCalDavSynchronizer」

続いてご紹介するのは、カレンダーの双方向同期を実現してくれるWebDAVベースのプロトコルである「CalDAV」という仕組みをOutlookカレンダーでも使えるようにするプラグインアプリ、「OutlookCalDavSynchronizer」です。

詳しく解説してしまうと大分難しい話になってしまいそうなので、本稿では簡単に「GoogleカレンダーとOutlookを自動同期できるようになるツール」としてご紹介したいと思います。

ダウンロードはこちらから: SourceForgeから入手

★事前準備
(1) まずはGoogleカレンダーのページへアクセスし、Googleアカウントでログインしましょう。
(2) 画面上部の「設定メニュー」ボタンを選択し、展開されたメニューから「設定」を選びます。
(3) 見出しレベル2「マイカレンダーの設定」直下のツリービューから普段利用しているカレンダーを選択し、カレンダー個別の設定を開きます。
(4) 見出しレベル2「カレンダーの統合」直下、「カレンダーID」欄に表示されている文字列を控えておきます。
※なお、デフォルトカレンダーであればGoogleアカウントIDのメールアドレスになっています。
(5) https://www.google.com/calendar/dav/カレンダーID/events/ の「カレンダーID」を先ほど控えておいた文字列と入れ替えてコピーしておきましょう。このCalDAVアドレスを使い、Outlookとの連携を行います。
★ツールの設定方法
(1) 上記リンクからZipファイルをダウンロード・展開し、MSI形式のインストーラを実行してOutlookCalDavSynchronizerを任意の場所へインストールします。
(2) Outlook(本稿ではWindows 11用「Outlook Classicを例にご紹介します)を開き、メニューバーから「CalDav Synchronizer」⇒「Synchronization Profiles」へと移動します。
(3) 開いた設定ウィンドウ内で「Add new profile」を選択し、続いて表示される画面で「Generic CalDAV/CardDAV」にチェックが入っていることを確認してから「OK」ボタンを押下してください。
(4) 元のウィンドウへと遷移され、そこにCalDav情報を入力するためのフィールドがくつか表示されているかと思います。
スクリーンリーダーではやや操作しづらいですが、Tabキーによるフォーカスが同じ所を回ってしまっている場合には一度Ctrl+Tabで抜け出してから再度Tabキーで移動してみてください。
(5) 1つ目のテキストフィールドには任意の名前(Googleなど)、2つ目には事前準備で用意したCalDAVアドレス、3つ目にはGoogleアカウントのユーザ名、そして4つ目にはGoogleのパスワードまたはこちらのページで生成したアプリパスワードを入力します。
(6) 「Outlook Settings」欄のボタンから同期したいフォルダ(スケジュールの場合は「予定表」フォルダ)を選択し、自動同期をオンにしたい場合にはその直後のチェックボックスを選択します。
(7) 「OK」を選択して設定を保存すれば準備完了です。自動同期をオンにしている場合はOutlookの起動時やメールの送信時、それ以外の場合はメニューバー「CalDav Synchronizer」内の「Synchronize now」ボタンからGoogleカレンダーとOutlookの予定を双方向に同期することができるようになります。

OutlookCalDavSynchronizerについては以上です。やや難しい設定に感じられるかもしれませんが、様々なカレンダーアカウントを連携できてとても便利なので、複数アカウントを使い分けている方はぜひお試しください。


3⃣アクセシビリティの高いメール/予定表アプリ「Thunderbird」

最後にご紹介するのは比較的アクセシビリティ・ユーザビリティの高いメール/スケジュール管理アプリ、「Mozilla Thunderbird」です。とても有名なPCアプリなので、名前だけは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

既存のサービスと組み合わせるだけだった前者2つと比べると導入難易度は高めですが、前項でご紹介したCalDav Synchronizerを組み合わせればOutlook/Googleカレンダーとの同期・併用も簡単に行えるので、気に入るUIのスケジュール管理アプリに出会えていないという方にはお勧めです。

※本アプリの主機能はメール管理となっていますが、記事の内容上スケジュール管理アプリとしての使い方にのみ触れていきたいと思います。

ダウンロードはこちら: Microsoft Storeから入手

★初期設定・基本的な使い方
・Thunderbirdの初回起動時にはメール/カレンダーアカウントでのログインを求められますので、画面の指示に従って利用中のサービスでログインしましょう。
※なお何らかの原因でログインしないままアプリの利用開始となってしまった場合・追加のアカウントを登録したい場合にはメニューバーの「ツール」⇒「アカウント設定」を開き、「アカウント操作」ボタンからいつでも追加することができます。
・アプリのメイン画面は基本的にTabキーで操作できるようになっており、「スペースツールバー」欄の値を切り替えることでメール・カレンダーなどの主な機能間を移動できるようになっています。例えば「メール」を選択すると、先ほど追加したメールアカウントの受信トレイが表示されるかと思います。
※Outlookアカウント等予定表を含むサービスでログインした場合でも、自動的にカレンダーが追加される訳ではありません。カレンダーの同期にはこの後ご説明する操作が必要になりますので、ご注意ください。
★デフォルトカレンダーの使い方
(1) スペースツールバーを「カレンダー」に合わせると、予定表の画面が表示されます。デフォルトではカレンダーアカウントが追加されておらずデフォルトのローカルカレンダーのみが選択可能な状態になっています。
(2) デフォルトのカレンダー(初期設定では「Home」という名前)を有効化するには、まずカレンダー一覧のリスト(スクリーンリーダーでは「Home, 1の1」等と読み上げられます)を探し、その隣にある「有効化」ボタンを選択しましょう。
またカレンダーの内容が表示されない場合には、その横のオプションボタン(スクリーンリーダーでは「Homeカレンダーのオプション」と読み上げられます)を展開し、その中から「Homeを表示」を選択します。
(3) ここまでの設定が終われば、デフォルトカレンダーの準備は完了です。カレンダー画面最上部の「新しい予定」ボタンからスケジュールを追加して、繁栄されるかお試しください。
※なおスクリーンリーダーでは週・月表示のメインビューが少し使いづらいため、カレンダーリストの少し手前にある月カレンダーのテーブルビュー(「○月, テーブル」と読み上げられます)と、少し先にある予定一覧(「テーブル」の後に一番近い予定のタイトルが読み上げられます)を組み合わせて使うことをお勧めします。
★カレンダーアカウントの追加
デフォルトではローカルのカレンダーにしか対応していないThunderbirdですが、勿論他のカレンダーアカウントと連携させることも可能です。ただ少し手順がわかりづらいので、やや上級者向けの設定かもしれません。
(1) カレンダー画面を表示させた状態でカレンダーリストの直下にある「新しいカレンダー」ボタンを選択し、続いて表示されたウィンドウ内で「ネットワークのサーバーに保存する」にチェックを入れて次へ進みましょう。
(2) ユーザ名・場所のテキストフィールドが表示されたら、ログイン先サービスのアカウント名とURLを入力します。
※なお「場所」欄にはOutlookカレンダーの共有リンクを入力することも可能ですが、その場合には一方向同期にならないようご注意ください。双方向同期(読み書きどちらも可能な状態)を設定したい場合には前項でご説明したCalDAVアドレスを入力するか、サードパーティ製のアドオンを利用されることをお勧めします。
(3) 「カレンダーを検索」ボタンを選択すると、入力内容に問題がなければカレンダーアカウントへのログイン画面が表示されます。ユーザ名・パスワードを入力してログインしましょう。
※本記事では詳しく解説しませんが、Thunderbirdでは様々な便利機能を追加するためのサードパーティ製アドオン・拡張機能が提供されています。中には面倒なURL入力などを必要とせず簡単にOutlookカレンダーを連携できる「TbSync」というツールもありますので、ご興味のある方はメニューバー「ツール」⇒「アドオンとテーマ」から検索してみてください。

Mozilla Thunderbirdについては以上です。非常に高性能なアプリで対応機能が多すぎるため最低限の使用方法についてしか触れられていませんが、アクセシビリティ・ユーザビリティは他社製アプリと比べてもかなり高めなので、ぜひお試しください。


まとめ

さて、今回の記事ではWindows向けの便利なスケジュール管理ツールを3つまとめてご紹介しましたが、如何だったでしょうか。

導入難度・機能はそれぞれ異なりますが、日々の予定管理にご活用いただければ幸いです。


*本ページの記載内容に誤りがあれば、メール、TwitterのDMなどでお知らせください。


メールお問い合わせ
Twitter: @naokiluca
↑ホームに戻る