Appleが年内に導入予定のアクセシビリティ機能を詳しくご紹介!


毎年、5月の「Global Accessibility Awareness Day」に合わせて導入予定のアクセシビリティ機能を発表しているApple。今年も様々な障害に対応した新機能のプレビューが公開されました。

そこで今回の記事ではやや遅くなってしまいましたが、Appleが発表した各アクセシビリティ機能の詳細についてご紹介していきたいと思います。

🍎記事執筆時点でiOS26βは既にリリースされているものの、既存のアクセシビリティ機能は全て非常に不安定であり、紹介している機能も全て未実装の状態です。記事中で解説しているものは全てAppleのニュースリリースで発表されている情報からのみ取得しています。


公園のような場所で白杖を片手にスマートホンを操作している黒髪の女性と、車いすに座って膝の上でMacを操作している茶髪の男性のイラスト。

☑Accessibility Nutrition Labels(アクセシビリティラベル)

「アプリを購入してみたいけど、アクセシビリティ機能に十分に対応しているのかわからずダウンロードできない」...そんな経験をされたことはないでしょうか。最初にご紹介する「Accessibility Nutrition Labels」(以下、アクセシビリティラベル)は、そんな身体障碍者の悩みを解消してくれる画期的な機能なんです。

既にAppStoreで導入され始めているこのラベルですが、各アプリの製品ページにアプリやゲーム内のアクセシビリティ機能の概要を伝えるための新しいセクションとして実装されているんです。アクセシビリティラベルにはVoiceOver、音声コントロール、さらに大きな文字、十分なコントラスト、Reduced Motion、キャプションなどの対応状況が含まれ、ダウンロードする前にそのアプリを自分が利用できるかどうかを知る手段が確保されることになります。

サードパーティ製アプリの場合には開発者さん次第とはなってしまいますが、今後普及することでよりアクセシビリティの対応状況を把握しやすくなることが期待されています。

App Storeで、CVS Healthアプリの製品ページにアクセシビリティラベルが表示されている様子
※出展: Apple日本

※出展: Apple日本

☑Mac用拡大鏡アプリ

続いてはMacOSに初めて搭載されることになる、拡大鏡アプリです。

iPhone/iPadでは2016年からデフォルトでインストールされている拡大鏡アプリ。ルーペや読書拡大器の代わりになるだけでなく、周囲の人や扉・活字などを認識して読み上げてくれるライブ認識機能なども搭載され、視覚障碍者にとってはとても心強い補助ツールとなってきました。

そんな拡大鏡、何故かMacではこれまで実装されずに来たのですが、年内に純正アプリとして搭載される予定と発表されたんです。

本アプリは明るさ・コントラスト・カラーフィルタの調節、テキストや画像の遠近調整、表示内容の保存、アクセシビリティリーダー(詳しくは後述)等に対応予定で、iPhoneやUSBカメラ等を接続することで利用できるようになるとのことです。

他の作業と並行して起動・利用できると紹介されており、弱視ユーザにとっては特に便利なアクセシビリティ機能として活躍してくれそうです。


☑点字アクセス

3つ目の注目機能は大幅に活用の幅が広がる、「点字アクセス」です。

既に点字画面入力や点字ディスプレイとの連携など点字ユーザ向けの機能を多く搭載している各種Apple製デバイスですが、今度公開される「点字アクセス」ではBRFフォーマットの点字図書・ファイルの閲覧、点字コードを用いた計算や入出力、ライブキャプション機能による会話のリアルタイム表示といった高度な点字処理機能が利用できるようになるようです。

本機能はiPhone・iPad・Mac・Apple Vision等幅広い環境で利用可能になるとのことで、日常的に点字を利用しているユーザにとっては革新的な新機能になると言えるでしょう。


☑アクセシビリティリーダー

先ほど拡大鏡アプリに搭載される新機能の1つとして列挙していましたが、今年導入されるアクセシビリティ機能の中で最も汎用性・活用性が高いと考えられているのが、現実世界の活字を自由にカスタマイズして読みやすい形に調整してくれる「アクセシビリティリーダー」です。

アクセシビリティリーダーは本や飲食店のメニュー、掲示物などをカメラから取り込み、フォント・配色・文字や行の間隔等様々な表示オプションを調整・適用することができるだけでなく、読み上げ機能とも併用できるとされており、視覚・識字障害のあるユーザでも楽に文字情報を読み取れるサポートをしてくれるようになるとのことです。

また本機能はiPhone・iPad・Mac・Apple Vision Proのあらゆる箇所から呼び出し利用することができるということもあり、障害に関わらず気軽に使えるものとなってくれそうです。

アクセシビリティリーダーで書籍「THE ODYSSEY」を表示した2台のiPhoneを比較した写真。左側のiPhoneではテキスト形式、右側のiPhoneではオーディオ形式で利用されている様子です。
※出展: Apple日本

☑その他の機能

ここまで詳しくご紹介してきたもの以外にも、年内に対応・更新予定のアクセシビリティ機能は多岐にわたります。下記、概要のみリストアップしていきたいと思います。


☑まとめ

さて、今回は先月、Appleが年内に対応予定と発表したアクセシビリティ関連の新機能についてご紹介しました。

拡大鏡・アクセシビリティリーダー・点字アクセス・アクセシビリティラベルなど視覚障害関連の便利機能も多く搭載されるそうなので、今後のOSアップデートからは目が離せないですね。

※Appleからの発表内容についてもっと詳しく知りたい方は、公式のニュースリリースをご覧ください。


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