アップデートで利便性Max!
~画像認識アプリ「スイフトアイ」V3.0の更新内容をまとめてご紹介~
今や日本中の視覚障害者iPhoneユーザで知らない人はいないと言っても過言ではない、画像認識アプリの「スイフトアイ」。以前に本サイトでも、「Be My Eyes」と比較する形でご紹介したことがありました。
実は以前から開発者さんより告知があったのですが、本日2026年2月1日にそんなスイフトアイがバージョン3.0へとアップデートされ、複数の便利機能・設定が追加されたんです。
そこで今回はバージョン3.0で追加・変更された各種機能について、まとめてご紹介したいと思います。
☆おさらい: アプリ情報
本題に入る前に、まずはスイフトアイをご存じでない方・まだ利用したことがない方に向けて、アプリ情報からどうぞ。
- ○アプリ名
- スイフトアイ
- ○ダウンロードリンク
- AppStoreからダウンロード
- ○価格
- ・アプリ本体: 無料
- ・アプリ内課金: プレミアムプラン(月額¥300)
- ○開発者
- Yoshiyuki Koyanagi
- ※スイフトアイの他、以前にご紹介したことのある「すぐそこチャイム」や文字認識アプリの「テキストアイ」など、視覚障害者向けアプリを数多くリリースしています。
- ○ソフトウェア要件
- ・iOS/iPadOS 18.0以降
- ・MacOS 15.0以降/M1チップ以上
- ・visionOS 2.0以降
- ○機能概要
- ・AI(Google Gemini)により撮影・共有された画像の内容を説明してくれる、視覚障害者向けの画像認識アプリ
- ・認識結果について何度でもAIへ質問/確認することが可能
- ・生成された説明を代替テキストとして設定し、画像をカメラロールへ保存することができる
アプリの基本情報については以上です。次項から本題、バージョン3.0で追加された新機能・設定等についてご説明します。
☆Point 1: カメラコントロール対応
バージョン3.0の目玉機能の1つ目が、iPhone 16以降搭載のカメラコントロールボタンへの対応です。
以前に本サイトでもご紹介した通りこれまでも任意のアプリを「Lock Launcher」などのサードパーティ製アプリ経由でカメラコントロールへ割り当てることはできていたのですが、ショートカット等複数のアプリを経由する必要があり数秒のタイムラグが発生する、またせっかくアプリを開いてもそのまま同じボタンで撮影を行うことができないというデメリットがありました。
そこでスイフトアイのリリース当初からLUCA自身、ストアのレビュー欄からカメラコントロールへの対応依頼をお送りしていたのですが、今回のアップデートで要望が叶う形となりました。
○設定方法
スイフトアイをカメラコントロールボタンで起動・操作するためには、下記2つの設定が必要となります。
なお、下記1つ目の設定手順はiPhone 16 Pro/iOS 26.2を基準としています。
- 1. 起動の設定
- (1) 「設定」アプリを開き、「カメラ」⇒「カメラコントロール」へと進みます。
- (2) 画面上部、「カメラを起動」の欄からアプリ一覧を開き、「スイフトアイ」を設定します。
- (3) カメラコントロールを押し、スイフトアイが起動することを確認します。
- 2. 撮影の設定
- (1) スイフトアイを起動し、必要に応じてアカウント登録・ログインします。
- (2) 画面右下の「カメラ設定」を開きます。
- (3) 「ハードウェアシャッターボタンを使用」にチェックを入れると、カメラコントロールボタンや音量ボタンで撮影を行えるようになります。
この機能追加により、スイフトアイを起動⇒カメラを被写体に向けて撮影という一連の操作がボタン1つで円滑に実行できるようになったため、利便性は一気に高まったのではないかと思います。
☆Point 2: AIツール
2つ目のポイントは、AIの精度・処理方法をユーザ自身で設定できるようになった、「AIツール」機能です。
従来のバージョンでも十分に詳細な解説をしてくれていたスイフトアイですが、ユーザが自ら詳細度などを設定できる仕組みは用意されておらず、基本的には一定の情報量・精度での認識結果がフィードバックされるという仕様になっていました。
それに対し今回追加された「AIツール」では以下から用途・目的に応じたモードが選べるようになり、アプリをより効率的に利用できるようになったんです。
- 1. オフライン文字認識
- ・ネット接続不要で、画像内のテキストを素早く認識できるモード
- ・精度があまり高くない代わりに、短時間で認識可能
- 2. 画像を要約
- ・画像を約100文字で説明するモード
- ・高速でデータ使用料が少ないため、手早く概要を把握したい時に効果的
- 3. 標準品質で解析
- ・従来のデフォルト設定となっていた画像認識モード
- ・精度と速度のバランスが良い
- 4. 高品質で解析(プレミアム限定)
- ・高品質で画像を解析し、詳細なフィードバックを得られるモード
- ・図形や小さな文字まで認識させたい場合などに効果的
「今は文字だけ読ませたい」や「細かいところまでしっかり解説してほしい」など、状況に応じた使い分けができるようになったのはとてもありがたいポイントですね。
☆Point 3: 履歴機能の追加
続いては過去に説明を受けた画像の再確認に役立つ、履歴機能の追加についてです。
バージョン3.0からは「メニュー」内に新しく「画像解析の履歴」ボタンが設置され、ここから過去10回文の履歴を確認できるようになったんです。
履歴は並べ替え・検索することもでき、また各履歴項目を選択するとAIとの会話画面が認識当時のまま表示されるようになっています。
「何でも聞いてください」のテキストフィールドからは追加で質問をすることもできるので、「過去に認識させた画像を更に深堀していきたい」という場合にも最適です。
☆その他変更点・不具合等
ここまで大きな改善・新機能についてご紹介してきましたが、他にもいくつかの変更点、そしてメジャーアップデートということもあり少々の不具合も見つかっています。
下記、それぞれを簡単にご説明します。
○変更点
- 1. 撮影設定の充実化
- これまでは別々のコントロールとして用意されていたシャッター音の無効化、フラッシュライトのオン/オフ、前面/背面カメラの選択などが一括で「カメラ設定」から変更できるようになった他、新たに「カウントダウン」と「ハードウェアシャッターボタン」の設定項目が加わりました。
- 前述したカメラコントロールの対応にも関わるところですが、設定がまとめられたことにより、必要な操作が行いやすくなったように感じます。
- 2. 認識結果保存の変更点
- これまでは「保存」ボタンを押すとすぐにキャプション(代替テキスト)を微調整して認識させた画像を保存するための画面が表示されていたのですが、バージョン3.0からは保存方法・保存先アルバム等を自由に選べるようになりました。
- ただ下記「不具合」欄にも記載している通り、今回のバージョンからはキャプションが自動挿入されなくなってしまったようなので、一度「コピー」ボタンで認識結果を取得してからテキストフィールドに張り付ける必要があるようです。
- 3. その他細かな設定項目
- 共有シートから写真を認識させた場合に「AIツール」の選択画面を表示するかを「メニュー」内「拡張機能の設定」から選べるようになった他、アカウント情報やサブスクリプションの登録状況なども依然と比べ確認しやすくなったようです。
○不具合
- 1. 一部環境での認識エラー
- LUCAの端末では発生していませんが、一部環境では一切画像認識ができない、認識後アプリがクラッシュするなどの問題が起きているとのことです。
- この事象が発生する場合、一度アプリを削除してからインストールし直すよう開発者さんから情報共有されています。
- 2. サイレントカメラの不具合
- これまでは問題なく使えていた「サイレントカメラ」ですが、バージョン3.0では設定状態にかかわらずシャッター音が再生されてしまいます。
- 外出先などではとても役立っている機能なので、早めに対応していただけることを願っています。
- 3. 「写真選択」ボタンの不具合
- アプリメイン画面の「写真を選択」ボタンについては、選択しても一切反応が見られない状況です。
- 4. 画像保存時のキャプション設定
- これはもしかすると新バージョンの仕様なのかもしれませんが、これまでは画像保存時に自動で挿入されていたキャプション(代替テキスト)が、入力されない状況となっています。
- 認識結果をそのままキャプションに設定したい場合、一度文章をコピーしてからキャプション入力欄に張り付けるという一手間がかかってしまうため、少し不便に感じられてしまいます。
※上記不具合については全てアプリから報告済みです。
☆まとめ
さて、今回はアップデートにより更に利便性が高まった視覚障害者向け画像認識アプリ「スイフトアイ」について、更新内容などをまとめてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
メジャーアップデートの第1弾ということもあり少々不具合も散見されている状況ではありますが、カメラコントロールへの対応・詳細度設定への対応・履歴機能の追加等これまで以上に便利に使える新機能が一気に増えているので、ぜひアップデートしてお試しください。